紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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 メールマガジン 第23号

           (2008年7月9日号)
 
 紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク
 会員の皆様、日頃、当ホームページをご覧いただきありがとうございます。
 

 7月号のメールマガジンの発行がやや遅くなりました。先月から、名古屋にあるNPOでアドバイザーとして活動を始め、時間的に多少忙しくなったこともあります。そこでの勉強の成果も生かしながら、ホームページを充実させていきたいと考えています。

 

 北海道の洞爺湖で開催されている主要国首脳会議(G8)で、「2050年までに炭酸ガス排出量を半減させることを全ての国の共通目標として求める」という首脳宣言が採択されました。合意という言葉が使えなかったことなどから、玉虫色だという評価もありますが、昨年のドイツサミットよりも、米国も含めて方向性を示せたことは一歩前進かと思います。

 

 それにしても、京都議定書で国際公約した炭酸ガスの削減量の算定期間に今年から入るわけですが、日本の実績は目を覆うばかりです。かなり思い切った抜本的な政策が打ち出されないと難しいというのが実状ではないでしょうか。

 

 さて、前号(6月4日号)から今日までに新たに掲載した記事は次の通りです。

1)   紀伊半島の巨木を訪ねる」に「熊野市新鹿(あたしか)町の徳司神社の大クス」を掲載しました。この大クスを含む徳司神社の暖地性植物群落は、照葉樹林の特徴が良く保存されており、三重県の天然記念物に指定されています。

 

  徳司神社前の新鹿湾は、吉野熊野国立公園の中にあり、熊野灘に面するリアス式海岸の中でも数少ない白砂の浜辺のある名勝地で、夏は海水浴場になっています。隣駅の波田須(はだす)付近には、中国の秦の時代に徐福が波田須の海岸に上陸したという言い伝えがあり、徐福宮もあります。また、伊勢から続く熊野古道もあり、巨木ととともに訪ねるとおもしろい所がいろいろあります。

  三重県熊野市新鹿町 徳司神社の大クス

  

2) ため池データベースとして、新たに三重県松阪市の2ha以上のため池17カ所を掲載しました。このうち、10カ所について、写真と説明を加えました。松阪市のため池では、平地に築かれたものが幾つか有り、また、四郷池などは、農業公園の中に取り込まれて景観的にも整備されているなど、特徴のあるため池が見られました。多くのため池を比べることによって、いろいろ見えてくるものがあります。今後、こうした面からの取り上げ方もしていきたいと思います。

 

  三重県松阪市のため池

 

  また、津市榊原町の榊原池における異常減水について取り上げました。

 

  津市榊原町の榊原池

 

3) 津市の大沢池と一身田新池の水質(透視度)の6月分の調査結果を図示しました。春に濁っていた大沢池の透視度が約1mと良くなってきました。ヒシもかなり生えてきました。昨年も夏場は透視度が良かったので、この時期の透視度の回復は予想されたところです。

 

  ヒシの繁茂するため池の水質  

 

4) 琵琶湖博物館のレストランでオオクチバス(ブラックバス)の料理を食べてみました。オオクチバスは、肉が白身で淡白な味ですが、フライにすると美味しくいただけました。オオクチバスの生息する湖沼では、多く繁殖しているので、良く釣れる場所もあります。オオクチバスによってかく乱された湖沼の生態系を回復させるためには、ヒトがオオクチバスの天敵となり、漁業資源として利用していくことが必要かと思います。一度はオオクチバスを食してみようではありませんか。

 

  オオクチバスの料理

 

5) ハーブの種類は非常に多く、そこに寄生する害虫の種類も多岐にわたります。筆者は、小さな庭に一畳敷きほどの小さなハーブ園を造り、毎朝、レモンバームとミント類を合わせたハーブティーを味わいながら、害虫の発生を心待ちにしています。今年は今のところ、下記の2種類とヨトウムシの幼虫が1匹、それとレモンバームの葉を食害していた姿不明のムシがいた程度で、ハーブ類が無事に繁茂しています。

 

 アワダチソウグンバイは小さな吸汁性の害虫ですが、葉の加害痕が結構目立ち、ポット植のヒメヒマワリは見る影もないほどやられました。花農家にとって、また、いやな外来害虫が増えたものだと思います。

 

  タンジーのアオバハゴロモ アワダチソウグンバイ 

                                                                             (2008年7月9日 主宰者より)


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                        2007年8月31日   主宰者より